カリキュラム(中学校)

学校での活動の中で大半の時間が『授業』になります。本校では、『授業』での学びを重視しています。低学年ではそれぞれの教科・科目で習得すべき考え方やものの見方を学び、しっかりとした基盤を構築していきます。 

高学年では、習得した知識・技能を総合的に融合させながら、問題解決・課題解決し、社会に存在する問題や課題を解決できるような力を育成していきます。単に大学入試を突破するだけの教科力の育成だけでなく、社会に 出てからも能力を発揮できるを育成していきます。 

概要

国語・社会・数学・理科・英語に増加時間を設け、特に数学・英語の時間数を多くしています。この5教科は、教科によって多少の相違はありますが、時間数が多いために自然に前倒しになっており、第3学年の途中で高校の分野に入ります。練習問題量を多くして、あせらずに基礎学力の充実に努めています。

特色

道徳と特別活動(LHR:ロングホームルーム)の時間が、教科内の学習だけでは得られない経験をする場となります。様々な経験を通して、総合的に学びあうことで感性が豊かになり、学びの質が向上します。

教科学習での教科力に感性がプラスされることで、生涯にわたって伸び続ける学力が育成されていきます。

道徳

教科書を使って学ぶだけでなく、グループワークおよびクラス全体や学年全体での取り組みを通しながら自己や他者の理解や世の中への理解を深めて、広い視野を身につけ、人としてより良く生きる上で大切なものは何かを考えていきます。

独自の取り組みとしては、和洋についての礼法マナーやネットリテラシーを学ぶ機会を設けて、社会の中で共通に求められるルールやマナーを学びます。また、毎年クラスごとに、弁護士の方から「いじめ予防授業」を行っていただき、他者と接するうえで互いを尊重することが大切であることを学びます。

3年間を通して、学校行事・LHRの活動・各教科と連動しながら、自主自律・個性の伸長・相互理解・公徳心・社会参画・国際理解など、道徳的な価値を育み、段階的に、物事を多角的・多面的に捉え、探究し続ける姿勢が育まれていきます。

LHR

中学生は、将来社会で他者と関わり合いながら自己の能力を発揮して生きていくための基礎力を身に着ける時期です。まずは道徳と連携しながら、自己と他者との関係を考え協働するための準備を進めていきます。校外学習や宿泊行事の際には事前学習をチームで行い、発表します。また事後学習としては、それぞれ分かれて体験したことをお互い共有するようにしています。

一例として中学2年の東北方面への宿泊研修では、震災学習を通して命の大切さを実感し、共助などについて学んでいきます。事前事後学習を含め、みんなで学びを深めていくことで、より一層考えたり感じたりする力がついていきます。

キャリア教育では、卒業生インタビューを通して、働くということ、選択の方法、中高時代に取り組むべきことなどについての話を聞きます。社会には多種多様な仕事があることを知り、視野が広がることで自分の進路選択の助けになっています。また、SDGsについて考える時間においては、まず現状を把握し、次に向き合う目標課題に対してチームで議論し、自分達の意見を提案していくことで、社会への関心を膨らませていきます。これらの取り組みを通して、議論・考究・発表の能力が身につき、高校での探究活動に繋がっていきます。

また世界に関心を向けグローバルな視点を育めるよう様々な取り組みに挑戦しており、一例としてTokyo Global Gatewayに関する事前学習を行います。

教育課程表

1学年2学年3学年
週時数年間時数週時数年間時数週時数年間時数
国   語175(+35)175(+35)210(+105)
社   会140(+35)140(+35)140
数   学175(+35)175(+70)210(+70)
理   科140(+35)140140
音   楽70(+25) 35 35
美   術 45※ 35 35
保健・体育105105105
技術・家庭 70 70 35
外国語210(+70)245(+105)210(+70)
道   徳 35 35 35
特別活動 35 35 35
探   究 35
総合的な学習 70 70 70

※時数35は週1時間
※美術の年時間は集中実習授業(10時間)を含む

クラス編成

中学校第1学年から高等学校第1学年まで、毎年クラス替えをおこないます。たくさんの友人と出会い、豊かな個性に触れます。

高等学校第2学年では、本人の進路希望に合わせて文系・理系に分かれ、基礎学力をつけます。第3学年は、文系、理系とも選択科目ごとのクラス編成になり、演習中心の授業で実践力を強化します。