高校1年 文楽鑑賞教室
学校行事高1
12月14日(月)に国立劇場で行われた文楽鑑賞教室に高校1年生の希望者44名が参加しました。演目は「二人禿(ににんかむろ)」と「三十三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)」でした。
「二人禿」では、遊郭で遊女に仕え「禿(かむろ)」と呼ばれた女の子二人の鞠つきや噂話をする楽しげな様子が軽やかな演奏と人形たちの舞踊によって表現されました。「三十三間堂棟由来」では、梛(なぎ)の木の生まれ変わりとして生を受けた平太郎という男性のもとに、かつて妻であった柳の精が人間に姿を変えて嫁ぐ場面となる「鷹狩の段」と、夫婦として暮らしていた二人と可愛い息子の悲しい別れの場面である「平太郎住家より木遣り音頭の段」が、情愛豊かに描かれました。
この文楽鑑賞教室の特徴に「文楽の魅力」という文楽についての解説や紹介の時間があります。ここでは人物の台詞や物語の状況を語る「太夫」、気持ちや状況を音で表現する「三味線」、そして登場人物の情感を細やかな動きで伝える「人形遣い」の三業についてユーモアたっぷりに説明されます。この解説のおかげで生徒たちはより文楽を楽しんで鑑賞することができた様子でした。