令和6年度 高校2年 論文賞表彰
3月19日(水)終業式の前に、高校2年生の論文賞の表彰を行いました。
これは高校2年生が探究活動の集大成として全員作成する論文のうち、優れたものを表彰するものです。
表彰された論文賞と論文テーマは以下の通りです。
【科学探究部門大賞】 「ブラジルナッツ現象のメカニズムについて」
【科学探究部門優秀賞】 「ストローで飲み物を音をたてずに最後まで飲みたい!」
【科学探究部門優秀賞】 「消波ブロックの効果」
【科学探究部門奨励賞】 「数理最適化を用いて桃李祭に合ったシフト組みツールを作成する」
【科学探究部門奨励賞】 「誰でも使いやすい目薬とは」
【科学探究部門JAMSTEC特別賞】 「ワサビの抗菌効果」
【総合探究部門大賞】 「川越における十組仲間の解釈」
【総合探究部門優秀賞】 「『大館ふるさと探訪』が与える経済波及効果について」
【総合探究部門奨励賞】 「女子中高でトランスジェンダー女性を受け入れるためには」
【総合探究部門奨励賞】 「子どもたちの未来を変える金融教育」
【総合探究部門奨励賞】 「インターネット掲示板に見る各言語圏の価値観の違い」
【総合探究部門奨励賞】 「投資の成果を出すための効果的な投資方法」


大賞を受賞した生徒からのコメントを紹介します。
【科学探究部門大賞】
「ブラジルナッツ現象のメカニズムについて」
岩堀結、亀谷紗都子、五味那奈、土山咲季、山田晴季
このたび、論文大賞を受賞することができ、大変光栄に思います。 この2年間、研究を進めるとともに、学校内外での発表もたくさん経験し、その中で多くの方に研究を見ていただきました。「面白い」と言ってもらえることが何より嬉しく、やりがいを感じるとともに、研究を深めるモチベーションにもなりました。毎回、前日の夜まで考察を深めたり、発表の練習をしたりしたことも良い思い出です。 また、集大成となる論文執筆を通じて、自分の探究により深く向き合うことができただけでなく、論理的に考え、筋道を立ててまとめる力も養われたと感じています。加えて、何度も推敲を重ねる中で、自分の考えをより明確に整理し、表現する力が身につきました。 この研究を進めるにあたり、ご指導いただいた先生方や協力してくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。今回の経験を今後の学びや将来の挑戦にも活かしていきたいと思います。
【総合探究部門大賞】
「川越における十組仲間の解釈」
松木雛子
この度は論文賞に選出いただいたこと、心より感謝申し上げます。
本論文は江戸時代の株仲間組織、川越十組仲間の意義を史料と通船分野への理解を基に解釈したものです。一年前は思いもつかなかったマニアックな題材にはなりますが、その始まりは江戸時代への興味と商業の仕組みへの疑問でした。そこから一つずつ論文を読む過程を通じて、川越十組仲間の存在に出会い、本論文のテーマに辿り着きました。最後までテーマでもある仲間や江戸時代の商業の概念への理解に苦しんだり、仮説が完成したと思ってもそれを否定できてしまう根拠を見つけてしまったりと苦戦の絶えない一年間でしたが、それゆえに考察がまとまった時の達成感もひとしおでした。結果として論文賞の栄誉にあずかることができ、大変光栄に思います。
最後になりますが、たくさんのご指導をいただきました先生方とTAの皆さんに厚く御礼申し上げます。