中学1年 美術集中実習
中学1年生は、7月11日に美術集中実習としてキッズゲルニカという取り組みを行いました。クラスごとに異なるデザインを考え、オリジナルの色紙によるコラージュの技法で計6枚の絵を制作しました。
※ 「キッズゲルニカ」のホームページに活動の様子を掲載していただきました。
1枚の大きな絵を仕上げていく過程では、クラスメイトそれぞれの想いや考えを大切にしながらもクラスの意見を一つにまとめて図案に起こしていくことや、協力し助け合いながら作業を進めていくことが必要です。各クラス、立候補してくれた運営委員の生徒がまとめ役を担い進めていきました。
【生徒の言葉】
豊島岡は鳩を校章としています。それもあって、平和のシンボルでもある鳩を絵の中に入れているクラスがほとんどでした。今、戦争で苦しんでいる国に、私達の鳩が届いていたらいいなと思いました。
キッズゲルニカはとても大きなキャンバスに絵を描くので、一人一人がしっかり取り組み、全員で協力しないと完成できない物でした。全員が1つになって協力するということの大切さを、この活動を通して感じることができました。鑑賞の時間には自分たちの作った作品からだけでなく、他クラスの作品からも平和について考えさせられました。
キッズゲルニカを制作してみて、まだ中学生の私達でも平和のために頑張ることができると自信を持てたので、もっと幼い、未来ある子供たちにも取り組んでもらいたいなと思った。絵で平和を表現することはとても新鮮だった。
今回作品をつくってる時に、ピカソがゲルニカの絵を描いていた時の気持ちを想像した。自分の生まれ故郷がなくなってしまったらどんな思いを抱えることになるのだろうと考えた。世界中の人たちがそんな悲しく虚しい思いをしてほしくないという思いを絵に込めた。最初の下描きでは「大変だなぁ」という気持ちもあったが、描いているうちにだんだんとそんなことを考えるひまもないくらいに集中していた。
平和について今まで以上に深く考えることができた。例えば、そもそも平和とは何か?という疑問を持ち、自分なりに「世界中のすべての人々が笑顔で協力して生きられることではないか」と考えたので、それをもとにクラスの代表として図案を考えた。
それぞれのイラストがどれも違うように、人々の思い描く平和もそれぞれ違うが、互いのそれを認め合うようなことが平和につながると感じた。