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科学探究基礎 Ⅰ (4) 2018.12.13

SSH

12月13日(木)『科学探究基礎Ⅰ』の4回目を実施しました。今回は関西学院大学の中村教授の講演「SDGsについて調べよう」「ボールバウンズの解析」「反応速度の測定」について探究活動を行いました。

【SDGs(持続可能な開発目標)について調べよう】関西学院大学 中村 明 教授

「SDGsについて調べよう」をテーマに4クラスが探究活動を行いました。SDGsは17の目標と169のターゲットから成り立っています。17の目標の1つをグループのテーマを調べて解決方法を話し合いました。関西学院大学の中村教授の講演で「17のゴールの1つをしっかりと行うことで他のテーマのゴールにもつながる。」「世界地図で物事を見て考える。」「モノを大切に使う。といった身近な小さなことから始められる。」などSDGsについて学んだ後、グループに分かれてワークショップを行いました。話し合う生徒たちの輪に中村教授が加わってアドバイス頂く場面が多くみられ、貴重な機会となりました。各グループで1つのテーマについて積極的に話し合い、意見をまとめ、中間発表を行い、さらに他グループの発表から意見を取り入れて最終発表につなげました。学校内では通常は使用を禁止されているスマートフォンやタブレットを活用した調べ学習は初めての試みでした。

【数学・物理融合(ボールバウンズの解析)】

数学・物理融合は、ボールボールバウンズの解析を行いました。今回の探究活動で与えられたテーマは「リサーチ・クエスチョンを立てる。」前回までは教員から実験方法について具体的な指示がありましたが、今回は「自分たちで考える。」を重視。実験の概要だけを説明し、生徒に任せてみました。その結果、ステージの上や椅子の上から高さを変えて、壁に沿ってボールを落とす。など様々な状況を作って実験をはじめました。さらに実験が進むと多くのグループがバレーボールだけでなく、バスケットボールやバランスボールなど様々なボールを使って実験を行い、大きさや弾性によるデータの違いがあるのではないかと仮説を立てたグループもありました。

【化学(反応速度の測定)】

化学は、2つの水溶液を混ぜて濃度や温度を変えて反応時間を調べる実験。2つの溶液を温度が同じになるようにし、溶液を混ぜて時間を測ります。予想外の結果が出ると「どうして?」「何がおかしかった?」と真剣に話し合っていました。 10秒で反応を起こす事を目標に競う「10秒チャレンジ」は「どのチームが10秒ぴったりだった?」と悩むほどの激戦でした。ポスター発表後の講評では、「言葉の使い方」「グラフの書き方」「数字や数式の活用」「実験データの見方」など、先生からポスター作成と発表のポイントが細かくアドバイスがあり今後の活動に生きてくると思います。

午前のプログラム終了後、校内の「実験器具」の紹介がありました。用途や使い方などの説明があり、今後の探究活動への活用が期待されます。5月にスタートした科学探究基礎Ⅰの探究活動。回を重ねるごとに積極的に取り組む姿に生徒たちの成長を感じた一日でした。